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事実

レッド:みんな今日は聞いてほしいことがあるんだ。

ブルー:それよりレッド聞いてくれよ、このきしめんガトリングガン

レッド:こっちの話が大事なんだ。聞いてくれ。

ブルー:お、おう。

レッド:どうやら、戦隊ヒーロー界隈では、きしめんは武器として使わないらしい。

ピンク:えっ!

ブルー:うそだろ?

レッド:本当だ。

ブルー:でもきしめんガトリングガンの威力は半端じゃないんだぜ?

ピンク:そうよ、きしめんピストルでは無理だったけど、
     ガトリングガンだったらアリの巣ごと木っ端微塵にできるのよ?

レッド:戦隊ヒーローはアリが吹き飛んだ吹き飛ばないで武器を語ったりしないらしい。

ブルー:マジかよ!

ピンク:でも博士が作ったのに。

レッド:博士はバカなんだ。

ブルー:博士がバカなんてありえないだろ?

レッド:そう、俺たちの博士は自称博士だった。

ピンク:自称って何なの?

レッド:自称博士、本当の職業は樹液を売って歩いている行商の人だ。

ピンク:そういえば、研究室とか呼んでた部屋にあった液体全部同じ色してたわ……。

レッド:樹液だ。

ブルー:ちょっと待て、戦隊ヒーロー栄養補給ドリンクとか言って飲まされてたあれは!

レッド:あれはヤクルトだ。

ブルー:ああよかっ……よくないか。ヤクルトなのかよあれ。

ピンク:私たちって、何なの。こんなんでよく今まで無事に生きてこれたわね。

レッド:それについてまだあるんだ。

ピンク:もう!

ブルー:さっさと言えよ。

レッド:この界隈に悪役はいないらしい。

ブルー:それは知りたくなかったな。

ピンク:それこそ何なのよ私たち。

ブルー:でも待てよ、悪役出た……よな?

ピンク:そうよ、悪役いたじゃない。

ブルー:何度か出てきて、俺たちで倒したじゃないか。

レッド:あれは俺の親だ。

ブルー:なんて言ったらいいのか……。

ピンク:じゃあ私たちはレッドの親にきしめんをぶちまけてたっていうの!?

レッド:ああ。

ピンク:あんなに浴びせて……。

レッド:しかもおやじはきしめんが嫌いだそうだ。

ブルー:でもなんで!

レッド:俺も正義のヒーロー頑張りたいし、おまえらにも頑張ってもらいたいし、
     でも待っても待っても何も攻めてこないから最初は練習のつもりで親に頼んだんだ。
     それからは月一で……知ってるだろ。

ブルー:たしかに登場しただけで息切れがすごかったもんな。

ピンク:ちょっと待ってって言う回数がものすごかったわよね。

レッド:あと、悪役が出たときに、いつもグリーンとイエローがいないだろ。

ブルー:そう! あいっつら! 肝心なときに限ってどっかに行きやがるんだよな!

レッド:グリーンとイエローも、俺の親なんだ。

ブルー:ちょっと待って、えーと、グリーンが、おかあ?

レッド:父だ。

ブルー:とうさんね! グリーンがお父さんね!

ピンク:それも……なんでなの?

レッド:理由はさっきとほとんど同じだ。
     戦隊ヒーローとして人数が足りないから、手伝ってもらってた。

ブルー:俺ノリでケツ蹴り上げたりしてたのに……。

ピンク:お母さん無理をしてたのね……。

レッド:ピンクの影響で、母のファッションが非常に厳しいものになりつつある。

ピンク:ごめんね……。

レッド:全部わかったろ。だから俺たちはもう戦隊である必要がないんだ。解散しよう。

ブルー:でも俺たち友達だよな?

ピンク:そうよね?

レッド:それはもちろんそうだ。俺たちは正式には戦隊ではないかもしれないが、
     れっきとした戦隊だった。いつまでも仲間だ。

ブルー:じゃあ、みんなで飯、行こう。

ピンク:行きましょう。まだ話したいことあるんでしょ?

レッド:おやじがケツ蹴られた日の夜、泣いてた話とかか?

ブルー:いいのあるじゃん!

ピンク:さあいこいこ!





博士:おいみんな! きしめんライフルが出来たぞ!



おわり
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迷い道

迷い人:あの、道がわからないので、ちょっと教えてもらえませんか。

町人:はい、どこでしょう。

迷い人:この紙の住所なんですが。

町人:はいはい、わかりますよ。

迷い人:ああよかった。

町人:まずですね、ここをあの、見えますか? 一番奥の十字路。

迷い人:はい見えます。

町人:そこを左にぬるっとしまして、そこからしばらく

迷い人:あの、それは角を曲がるということですか?

町人:いえ、角はないんです。

迷い人:角を左に曲がるということではなくて?

町人:角はありませんから。

迷い人:よくわからないのですが。

町人:町内会で決まったんです。角はなくそうって。

迷い人:なんですかそれ。

町人:なので、各地の角は削って空き地に積んであります。
    子供たちには触らない様に言ってあるので、安全ですよ。

迷い人:そうですか。

町人:道、いいですか? 目的地まで一緒に行きましょうか?

迷い人:いやいやそこまでは。左にぬるっと行くんですよね、そこからは?

町人:信号があるまで真っすぐですね。

迷い人:はい。

町人:あっ、言っておきますけど、途中にある角って表札は、すみさんですからね。

迷い人:はあ。

町人:丸い表札のね。

迷い人:それって、もしかどさんだったらどうなってたんですか。

町人:信号のある通りに来ましたら

迷い人:あの、かどさんだったら

町人:信号のある通りに来ましたら

迷い人:はい。

町人:かどさんは隣町で元気にやってますよ。

迷い人:えっ。

町人:今度は右に赤い大きな看板が遠くに見えるので、大きな楕円形の看板がね、
    そこへ向かって行けばあとは番地を見て探せると思います。

迷い人:かどさんはなんで

町人:どういたしまして。

迷い人:あ、ありがとうございました。



おわり

妖怪図鑑

名前:妖怪豆拾い

特徴:節分の後、落ちている豆を拾い集めしばらく主食にする。

弱点:慣れたはずなのに、心は凍りついてしまったはずなのに、人目が気になってしまう。

エピソード:とある少年の依頼でかけつけた鬼太郎が無言で豆拾いの肩をぽんと叩いて帰っていった。

口癖:「鳩は敵だ」「え? 佐々木って誰ですか? 僕にはさっぱりわからないなぁ」

おべんとう箱の歌~他人に詰め込まれたVer.~

♪これっくらいの、おべんとう箱に♪

いつものより小さいよ! 小さいって文句言うほどでもないけど微妙に小さいよ!

♪おにぎり、おにぎり、チョイとつめて♪

チョイとって言ったのにデカい!
おべんとう箱にご飯とおかずが5:5ですら個人的には不満ありなのに、
これ8:2でおにぎりぎっしり入ってるじゃないか!

♪きざーみショウガに♪

きざんでないよ! ショウガ原型のままおにぎりに密接してるよ!

♪ゴマ塩、パッパッ♪

ドサッて音したよ! 原型だったショウガがすでに埋まって見えなくなったよ!

♪ニンジンさん♪

さっき呼び捨てにされたのに食材にはさん付けですか。

♪サクランボさん♪

はいはい。

♪シイタケさん♪

干しシイタケ入れるんだ。なるほどね。

♪ゴボウさん♪

おべんとう箱に入れないで直に持たされるんですか!?

♪穴のあいた、レンコンさん♪

今度は地図ですか!? 自分で掘るところからですか!?

♪すじの通ったフ~キ!♪

おまえのすじ先に通せよ!



おわり

ゆでよ

ゆでなさいと神はおっしゃられた。

そうしてうどんは生まれた。

また神はゆでなさいとおっしゃられた。

そうしてゆでたまごが生まれた。

次に神は揚げなさいとおっしゃられた。

しかし神の言葉は上手いこと伝わらず、うどんとゆでたまごは貧しい人間の元に届けられた。

神は舌打ちをこらえ、元々そうするつもりだったとわざとらしく付け加えた。

神は慎重に、そしてジェスチャーを交えて揚げものを揚げよ神用に、とおっしゃられた。

そうしてコロッケが揚がった。

神は貧しい人間がうどんとゆでたまごを食べるのを見ながら、コロッケを食べた。

ソースをかけよと言えばよかったなと、半分食ってから思った。



おわり

駅伝

選手:こっちですか?

街人:なんですか?

選手:僕何位ですか? 先頭とっくに行っちゃいましたか? 差どのくらいですか?

街人:何の話だかさっぱりわからないです。

選手:僕みたいにみそ汁持った選手通りませんでしたか?

街人:通ってませんよ。

選手:くっそあいつに騙された!

街人:あの、豆腐が顔についてますよ。

選手:これは他のチームの具なんで大丈夫です。

街人:いや、はぁ……。

選手:くっそ! もうダメだ終わった!

街人:引き返したらどうです?

選手:みそ汁が冷めてしまうんですよ。

街人:そんなルールが。

選手:最短距離を行かないと熱々のみそ汁を次のランナーに渡せない!

街人:熱いなぁ。

選手:もうダメだ。油揚げ食っちゃおう。

街人:あれ、そういえば、さっき、おしるこ持って走ってた人見たな。

選手:!

街人:そんなはずはない幻覚だと思って忘れようとしてたけど。

選手:おしるこってことは……3年連続優勝がかかってる小豆高校じゃないですか!

街人:そうなの?

選手:でも小豆高校だけがここを通って他が通らないのは不自然だぞ……。

街人:ああ、やっぱりそうだ。おしるこだ。

選手:なんですか? 早く言って!

街人:道を見てごらんなさい。小豆が落ちている。

選手:これは! ありがとうございます! 小豆高校が行くならこの道が最短に違いない!

街人:あ。

選手:それでは失礼します! いざダッ

街人:ぜんざいかもしれないな。

選手:シュ。ぜんざい?

街人:ぜんざいかもしれない。

選手:ぜんざいは……お餅高校。毎年冷たいぜんざいを泣きながらゴールに運ぶ高校……。

街人:君たちのとこはどうなんだい?

選手:僕たち赤味噌高校は3位に入ったり5位だったり……今年こそは優勝だっていう感じです。

街人:ならお餅高校が君たちよりも先にここを通るなんてことはないんじゃないのかね。

選手:そう言われれば!

街人:さあ行け少年! みそ汁が冷めないうちに!

選手:ありがとうございます! このご恩は一生忘れません! いざダッシュ!



街人:行ったか。

街人:こちら妨害班、みそ汁脱落。以上。

司令部:よくやった。早急に小豆回収の後本体と合流せよ。以上。



おわり

はだかの王様

詐欺師:いやあ、とてもお似合いです。

召使い:ええ、すばらしい。

王様:そうかね。じゃあパレードでもして民衆にこのすばらしい服を見せて回ろうかね。

詐欺師:よろしいかと。



王様:どうかね。

召使い:民衆から素敵素敵という声が上がりっぱなしでございます。

王様:そうかね。素敵かね。

召使い:ええ。

(そのとき一人の子供が王様に駆け寄ってくる)

子供:王様は猫舌だー! 王様は猫舌だー!

王様:はだかに触れないかね!



おわり

アームストロングすぎる

はいどーもー! アームストロングでぅえーす!

今しがた宇宙船が月に着いたところなんですが、今から、なんと今から!

この私アームストロングが! この船長のアームストロングが! 月に!

上陸しちゃいます! ひゅーひゅー!

どっちの足にしようかなー? 手から行ってみようかなー? お尻から行ってみようかなー?

さあ開きました! 扉オープン! パカーッ! 出た宇宙!

月地味! 色合い地味! 重力よわっ!

では左足で月への第一歩を踏み出すことにしますかね。

ゆっくりね……押さないでね? 絶対に押さないでね?

アームストロングの突き出たお尻、月だけに突き出たお尻を押さないでね?

絶対に! 押さ

ああーっ!

やっちゃったー! 顔からいっちゃったよー! なんだよー!

これなんていうんだよー! 歩じゃないじゃなーい! 第一歩じゃないじゃなーい!

船長の言うこと聞けない船員なんてみんなクビだ! 帰れ!

あっ本当に帰ったらダメ! 宇宙船戻ってきて!

置いてったらダメだって! これは本当に死ぬから!

ちょっとおいしいけど死ぬから! 戻ってきてー!



おわり

メロリ

みなさんはメロリをご存知だろうか。
姿形はセロリとほぼ同じであるが、味はまったく異なる。
メロリを口にしたものはみな、若干頼りない味がすると言ってきまって遠くを見る。
その視線の先には、メロリの産みの親であるメロリ田徹夫が微笑んでいるに違いない。

メロリはメロリ田徹夫の畑で生まれた。
メロリ田の趣味である雑草食べの途中、誤って口に入れてしまったのがメロリである。
その味の頼りなさ、がっかり感に強烈に惹きつけられたメロリ田は、この植物をメロリと命名。
五年もの間、研究に研究を重ね、ついには畑一面にメロリを育てることに成功する。
これで食卓にメロリが、あのがっかりがみんなの口に、そんな時だった。
メロン農家からまぎらわしいから名前を変えろと苦情が殺到したのである。

メロリ・メロン。
まったく似ていないじゃないか。
なんという言いがかりだろう。
メロリが売れそうになったからってたかるのはやめろ!
そうだそうだ!
メロリTシャツまで作ったんだから今さら引き返せるか!
いいぞメロリ田もっとやれ!
身寄りのないメロリ田は一人でそう怒った。

決心したメロリ田はある日、メロン農家たちを自慢のメロリ畑に呼び出した。
そしてメロリ田はメロン農家たちに無言で一口サイズにカットしたメロリを差し出すのだった。
それは農家の間でのみ伝わる
『おまえの飼っている犬を夜こっそり土佐犬に変えてやるぞ』
というサインであった。
そのサイン、そしてメロリの味に納得したメロン農家は
その後二度と苦情を言うことはなかった。
メロリ田とメロリの勝利である。

その後もメロリとメロリ田は何度も危機に直面するが、その度に乗り越えてきた。
メロリ田に聞けばそれはメロリのおかげだというだろう。
もちろんメロリに聞けば植物なので何も言わない。
残念だ。

食卓にメロリ普及を、ついでにメロリTシャツ買ってください。
これはメロリ田が一生のスローガンとして掲げていた言葉である。
メロリはそのがっかり感をたまに味わうことが全国的に定着し、
その後爆発的な普及をみせる。
一方のメロリTシャツは微妙に売れ、メロリ田も微妙な顔をした。

2007年の某日、前の日までメロリ畑の様子をしきりに気にしていたメロリ田は
「わしの名字なんでメロリ田なの?」という言葉を残し、この世を去った。
93歳だった。

メロリ田が亡くなった今も、その名を受け継いだメロリは食卓へ運ばれ、
そのがっかり味でみんなの笑顔をちょっと曇らせている。


   ――晴れの日もあれば曇りの日もある。
         それよりメロリTシャツ買わないか? これの赤もあるよ?

                              メロリ田徹夫



おわり

ダンジョン

戦士:おい、また十字路に出たぞ。

勇者:難解なダンジョンだな。

魔法使い:ちょっといいか。

勇者:なんだ。

魔法使い:俺にチャンスをくれ。

戦士:いいぞ、やれ。

魔法使い:指をこうしゃぶってだな……。

勇者:なるほど風を読むわけだな。

魔法使い:しょっぱくておいしいなぁ。

戦士:だから俺はかしこさの種をあげろとあれだけ言ったんだ!

勇者:うるさい種は全部俺が食うんだ!

僧侶:おいモンスター来たぞ!

魔法使い:しょっぱくておいしいなぁ。

戦士:それモンスターだからしゃぶっても……あれ? おいしいなぁ。

勇者:ハハハ。かしこさの種がなければおまえらはこんなも……あれ? いけるなぁ。

僧侶:俺回復しかできないから素直にしゃぶるわ……おいしいなぁ。

モンスター:だしが違いますから。



おわり

みち子

みち子:あらあの犬かわいい。何かしらねあの子駅前で。

みぞ江:ん? どこ?

みち子:あそこよ。あ、あれかしら。忠犬なんとか。

みぞ江:ちょっと! あれは違うわよ。あれは犬ストーカーよ!

みち子:なんなのそれって?

みぞ江:だから犬のストーカーよ! ダメよ見ちゃ。

みち子:こっち見てるわよ?

みぞ江:あー終わった。みち子終わった。

みち子:何なの? どういうことなのみぞ江?

みぞ江:とにかく逃げるのよみち子! 私のことは気にしないで!

みち子:なんで逃げなきゃ……って犬が追いかけてきてる!

みぞ江:逃げてみち子ー! 私が食い止めるわー!

みち子:きゃー犬怖ーい!

みぞ江:さあいらっしゃい犬ストーカー!
      犬を蹴り上げることについてはプロフェッショナルな私が相手よ!

みち子:きゃー! あー! あぁ。
     みぞ江が食い止めるなら走ることもないか。
     暑いからアイス買お。

みぞ江:食らえみぞ江キーック!

犬:ギャイーン!

リチャード・ギア:Oh! HACHIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII!



おわり

占い

占い師:おや、そこのあなた。

通行人:フッフーン♪

占い師:そこのあなた。

通行人:ヘーイ!

占い師:ヘイじゃなくてそこのあなた!

通行人:うあびっくりしたなんですか急に。

占い師:陽気に音楽を聴きながら歩くのも結構じゃが、ひとつ、占ってみないかね。

通行人:占い師さんなんですか。

占い師:さよう。

通行人:怪しげな布かぶってますもんね。

占い師:さようじゃ。

通行人:それちゃんと見えるんですか?

占い師:あんまりよく見えん。

通行人:な、そうなんですか……。

占い師:息苦しくもある。

通行人:生地を薄くしたらどうですか?

占い師:え?

通行人:生地を! 薄く!

占い師:ああ、うんわかった。今度ね。

通行人:で、占いの方は。

占い師:うむ。私ぐらいになると、時間をかけんでもいろいろ見えてくるものでな。

通行人:はい。

占い師:おぬしから見えたのは、異常に和太鼓好きな彼女の姿じゃ。

通行人:僕に彼女ですか!? いいじゃないですか。

占い師:朝は和太鼓の音で起こされ

通行人:え

占い師:昼はいいとものお昼休みはウキウキウォッチングのテーマを和太鼓で叩き

通行人:なん

占い師:夜はひとしきり叩き終わったら端っこのとこカカカッカって
      なんかムカつくあれをやるんじゃ。

通行人:嫌ですね。

占い師:もっぱら和太鼓の運び役はおぬしじゃ。

通行人:その将来、なんとかなりませんか?

占い師:ならば……これから体に何か黄色いものを身につけておくんじゃな。

通行人:そうすれば、普通の彼女に出会える?

占い師:うむ。小太鼓の好きな彼女とな。

通行人:太鼓は避けられないんですか。

占い師:ほら貝がよいかの?

通行人:なんというか、そういうののない、不思議じゃない子がいいです。

占い師:節分のトラウマから鬼が怖くて常に豆を持ち歩いてる子とか?

通行人:なんでそう……映画鑑賞が趣味とかそんなですよ。

占い師:映画が好きすぎてポップコーン農家になった子とか?

通行人:わざとやってるんですか?

占い師:だってそうでもせんとわしを好きになってごにょごにょ……。

通行人:え?

占い師:悩めるおぬしの前にわしでよければっていう展開……。

通行人:嫌ですよ。

占い師:え?

通行人:フッフーン♪

占い師:音楽聴くのやめんか!

通行人:ヘーイ!

占い師:わしを好きになってくれヘーイ!



おわり

クイズ番組

司会者:溝口さんわかりませんか?

溝口:うーん。

司会者:どうですか? チャンスカード使いますか?

溝口:じゃあ、斧魔人カード使います。

デッデッデーン、ウワーハッハッハ。

司会者:出ました斧魔人カード。みよ子ちゃん説明よろしく。

アシスタント:はい。斧魔人カードを使用しますと、
         他の解答者席に斧を持った大男が襲いかかりまーす。

司会者:それでは斧魔人カモーン。

ウォー!

バリーン!

ギャー!

司会者:さあ溝口さんどうですか?

溝口:いやぁ、わからないですねぇ。

司会者:ということは……。

デッデッデーン、ヒーヒッヒッヒ。

アシスタント:ざんねーん、溝口さんの家族が地獄送りになりましたー。

司会者:さあトロッコが地獄へ向けて動き出します。

溝口母:助けてとしひろー!

溝口弟:兄貴のバカー!

ガラガラガラ。

ゴー!

溝口祖父:ワシのあの、薬のじか

バターン!

司会者:今日も死屍累々、クイズ世紀末でしたー!

アシスタント:まーたらーいしゅー!



おわり

宇宙人

宇宙人:ワレワレハ

地球人:宇宙人だ!

宇宙人:マチナサイ、チャントサイゴマデハナシヲキキナサイ。

地球人:はい。

宇宙人:ワレワレハ、ウチュウジンデハナイ。

地球人:そうなのか。

宇宙人:ウチュウジントイウコトバハサベツヨウゴダ。

地球人:へぇー。

宇宙人:ワレワレハ、トピーサ・ルミ・コッペラジンダ。

地球人:長いな。

宇宙人:ナガイノデ、リャクシテ『トルコジン』トヨンデクレ。

地球人:トルコ人? ……は、すでに地球にもトルコという国があってだな。

宇宙人:エエ!?

もう一人の宇宙人:ダカラオレハモクセイニシヨウッテイッタンダ!



おわり

パジャマ:ああ、眠れない。

パジャマ:こういうときは眠くなるまで羊を数えるのが一番だ。

パジャマ:羊が一匹。

牧場主:おい。

パジャマ:羊が二匹。

牧場主:おい、やめないか。

パジャマ:羊が三匹。

牧場主:これは牛だ。数えるのをやめないか!

パジャマ:羊が四匹。

牧場主:それは嫁だ。数えるな!

パジャマ:羊がご……。

牧場主:おい、そんなところで寝るな!

パジャマ:むにゃむにゃジンギスカン大好き……。

牧場主:よーしわかった鼻から牛乳を流し込んでやろう。



おわり

何もない原っぱに大きい穴が開いている。
そこを覗く人に聞いてみた。

「見てください。底が見えませんよ。試しに何か放り込んでみようかと
 石を放り込んでみたんですが、なんと底にぶつかる音すら聞こえないじゃありませんか」

どれどれと私も石を持った。
しかしどうも穴を覗いていた人にとってその石はさっき自分が投げ入れた石と
同じぐらいの大きさだったらしく、もっと大きい石にしてはどうかと言ってきた。

私は最初に持った石よりも少し大きい石を持ち、穴へ投げ入れた。
すぐに石はスゥーと闇に吸いこまれた。

「ほらね」

私よりも先に穴を覗いていた例の人に話しかけられるまで、私はずっと穴を眺めていた。
本当に音が聞こえてこない。

音が聞こえないほど深いのか、不思議なこともあるものだ。

しばらく穴を見つめてはいたものの、穴は穴。
ただ見ているにも限界がある。
飽きてしまった私はその場を去ろうとした。

「おや、何か聞こえてきましたよ」

私が穴から離れていくのも気にせずにまだ穴を覗いていた人がそう言った。
私はすぐさま穴へ駆け寄った。

「人の声が聞こえるよ」

私も耳を澄ましてみると、たしかに助けてくれと声が聞こえる。
さらに聞き続けるとついさっき穴から落ちたという。

「私はここに1時間以上前からいるが、ついさっき落ちたというのかね」

そこで私はふと思った。
穴が深すぎて声だけが遅れてやってきているのではないかと。

――石が投げ入れられる前の声が。

私の手にはまだずっしりと大きい石の感覚が残っていた。
スゥと消えた石の残像もまだまぶたの裏に残っている。

だからといってどうなるのか。
いまさら考えてどうなるのか。

吸い込まれるように穴を見つめたまま考え込んでいた私が異変に気づくと、
穴を覗いていた人は真っ青な顔をしてこちらを見ていた。

彼の形相はすさまじく、それは自分のした行いというよりも、私へ向けられているようだった。

「私は小石を投げただけなんだ」

そういうことらしい。
彼もすべてを知った。
しかし罪は私だけにあると。

私は彼の投げた石の大きさを知らない。
彼は私の投げた石の大きさを知っている。

私はどうすればいいのか。
こうするしかないだろう。

私は彼を穴へ落とすと、見つけられるだけたくさんの大きい石を探してきては、
穴に投げ入れた。

これでしばらくは私も彼のように穴を覗いていなくてはならなくなった。

あの音がしなくなるまで。



おわり

スニッカーズ

とても今さらな話をするが、

『お腹が空いたらスニッカーズ』。

お腹が空いたら、スニッカーズだと。

そう昔の偉い人が言っていたような気がする。

だがとても今さらなツッコミをするが、

お腹が空いたら、スニッカーズをどうしろというのか。

食べればいいの? なんて今さら聞けない。

自分で考えよう。

お腹が空いたらスニッカーズ(と叫んで気を紛らわせよう)。

これはダメだ。

逆にエネルギーを消費する。

お腹が空いたらスニッカーズ(を掲げて助けを呼ぼう)。

ダメだ。

お腹が空いてるのに助けを呼んでどうする。

お腹が空いたらスニッカーズ(を食べるふりをしてあいつにフェイントをかまそう)。

ダメだ。

あいつって誰だ。

お腹が空いたらスニッカーズ(なんか食べずに家でご飯食べなよ)。

ダメだ。

正論だ。

お腹が空いたらスニッカーズ(・スニッカーズ・スニッカーズ)。

3回言ってみたよ。

お腹が空いたらスニッカーズ(でもアレルギーが出るんだ)。

せつないよ。

お腹が空いたらスニッカーズ(もう飽きてきたよ)。

そうだな。

じゃあおわりでいいんじゃないかな。

スニッカーズは普通に食べたらいいですよ。



おわり

佐久間

佐久間を応援したい

佐久間頑張れと

佐久間がくじけたとき

佐久間になら肩を貸す

佐久間のジェスチャークイズは全部正解したい

佐久間を殴るときは甘めに殴る

佐久間がじゃんけん後だししても見ないふりする

佐久間のチャリを褒める

佐久間という名前を犬につけたい

佐久間を上座に座らせたい

佐久間をサイドカーに乗せたい

佐久間にパスを出したい

佐久間にオチを持っていかれたい

佐久間という名字の知り合いはいない



おわり

めざし高校 校歌

中学生を 連れてきて

しばらく育てて 入学だ

ああ めざし高校

国語教師も 数学教師も みんなジャージを履いている

ああ めざし高校

スポーティーと呼んでやれ

飛び箱は 安いの買ったらなんか普通のより小さいの来たよ

ああ めざし高校

マットの耳を 上手にしまえる そんな友達がいいね

最初に依頼した 作曲家に お金を持ち逃げされました

ああ めざし高校

寄付欲しい 寄付欲しい 募ってます寄付

ああ めざし めざし高校

募金箱は 玄関にあります

ああ めざし めざし めざし わが母校

チョップセンター

チョップセンターへようこそー。

チョップいたしまーす。

チョップいたしまーす。

ゆるくこめかみ叩きまーす。

失神サポートいたしませーん。

チョップどうぞー。

チョップどうぞー。

よけてもよけてもチョップしまーす。

加減がわかりませーん。

あなたの大事な宝物。

あの子の抱える悩み全部。

チョップしまーす。

粉砕しまーす。



おわり

桃? 太郎

ばあさん:じいさん見とくれ。

じいさん:桃か!? 桃来た? 包丁の用意じゃ!

ばあさん:落ち着いてちゃんと見なさい。

じいさん:なんじゃこれ。

ばあさん:川から流れてきたんじゃ。

じいさん:なんかのうんこじゃなかろうか?

ばあさん:これは、グリーンピースじゃ。

じいさん:で?

ばあさん:中にグリーンピース太郎がはいっとるはずじゃ。

じいさん:いやいや小さすぎる。

ばあさん:割ってみんとわからんじゃろうが。

じいさん:包丁じゃな?

ばあさん:おおよし包丁じゃ。狙いつけて。



ばあさん:やっぱり手じゃな。

じいさん:そうじゃな。わしらもよく考えたら手がものすごい震える年じゃし。

ばあさん:手で……とはいってもこれは……きれいに割れる気がせんのう。

じいさん:中までぎっしりグリーンピースかのう。

ばあさん:中までぎっしりグリーンピースじゃ。太郎がおらん。

じいさん:よく見てみい。

ばあさん:どこをどう見てもグリーンピースじゃ。

じいさん:ばあさんなんかグリーンピース臭いぞ。

ばあさん:そりゃそうじゃろうわしはグリーンピースこねくり回しとるんじゃ!

じいさん:なんじゃ……発泡スチロール・ビーチボールときて
      グリーンピースも太郎おらんかったんか。

ばあさん:わしら何をグリーンピースぐちゃぐちゃにしとるんじゃろうか。

じいさん:ばあさんがグリーンピース太郎がおるいうたから。

ばあさん:何なんじゃグリーンピース太郎て。

じいさん:知らん。



おわり

正義

悪いやつ:ハハハこのかわいい娘はさらっていくぞ! ハハハ!

娘:キャーッ! 助けてー!

謎の声:待てぃ!

悪いやつ:だ、誰だ!?

ジャーン!

謎の声:宇宙の彼方から土星の平和を守るためにやってきた、
     土星の平和を守るマンだ!

悪いやつ:ここ地球ですけど。

土星の平和を守るマン:え?

悪いやつ:地球。

土星の平和を守るマン:待て待て。水金地火木土……あっ。

娘:あの助けて

土星の平和を守るマン:失礼した。とうっ!

ビューン!

悪いやつ:邪魔者は消えたようだな。では……。

悪いやつ:ハハハこのかわいい娘はさらっていくぞ! ハハハ!

娘:キャーッ! 助けてー!

謎の声:待てぃ!

悪いやつ:だ、誰だ!?

ジャーン!

謎の声:アリ界の平和は俺が守る! アリマンここに参上!

悪いやつ:はぁ?

アリマン:君たち大きい虫は仲良く半分こずつにしなさい。

娘:あの、たすけ

アリマン:人間は黙ってろ!

娘:ひぃっ。

アリマン:そうだそうだ。よし。今日もアリ界の平和は保たれた。
      ではこれにて。へいとぅわっ!

ビューン!

悪いやつ:またもや邪魔者はいなくなったようだな。それでは。

悪いやつ:ハハハこのかわいい娘はさらっていくぞ! ハハハ!

娘:キャーッ! 助けてー!



おわり

なんかありそうな組み立て

まずは、部品A~Dを……これか。AとBをくっつけて、CとDをくっつけて。

そしてこれとこれをくっつけるんだな。そうだろう? ……違うのか。

えーどこ読んでたんだ?

あっ、こっちが先か。部品1と6と5……どれだ。そんな形のやつないぞ。

あああんな遠くにあった。いつ置いたんだあんなとこに。

よいしょっと。

これ形…これか? ああこうか。こう見れば同じだな。ああ同じ同じ。
でもこう見ると全然違うよ? 不思議だねぇ~。

さてと、どこ読むんだったんだっけ? 部品のあれが……全部今手に持ってるよ。
それで……2と4にはめ込む。1と6と5を2と4にはめ込むと。

えーと。

1となんだっけ。

1と6と。

えーと。

5を、2と4ね。

1から2にはめて、で、次が……。

えーと。

6と5ね。なんで6と5なの? 5と6でいいんじゃないの? ほらこれでいいじゃん。

あっダメなんだ。あーこうなるからね。あーダメだ絶対これダメだ。

どうしよう外れない。これ、んー!

立ってやらないとダメだ。んー!

あーあ取れなくなっちゃった。

これ今日はダメだな。また今度やろう。

(といって永遠に放置)



おわり

RPG

村人:ようこそ、ここは、ゆうしゃのむらです。

勇者:あれ? ゆうしゃのむら? 僕が勇者だと思ってたのに。

村人:ああ、あなたもですか。

勇者:も? ということは?

村人:ここの村は全員が勇者です。

勇者:なぜ?

村人:この村に伝わる預言のハードルが低くてみんな勇者になっちゃいました。

勇者:えー……。

村人:『230円持っているもの、伝説の勇者なり』っていう。

勇者:預言者は持ってなかったんだ……。

村人:預言者というか長老風のホームレスの人でしたから……。

勇者:そうなんですか……。

村人:そんなことよりあなたも勇者ならぜひこの村を楽しんでいただきたい!

勇者:そうですね。とりあえず一泊はしていくつもりです。

村人:お泊りはぜひ『勇者の宿』へ!

勇者:普通の宿はないんですか。

村人:そんなこと言わずに勇者の宿へ!
    宿の主人から掃除夫から何から何まで全部勇者です!

勇者:全然魅力的じゃない。落ちぶれた感がすごいあるよ。

村人:あっとその前にお食事ですよね。お食事ならあちらのレストラン『勇』でどうぞ!

勇者:あれは『いさむ』と読むんだね?

村人:いえ、勇者の勇です。

勇者:シェフからウェイターから何から何まで?

村人:全部勇者です!

勇者:まずそうだもん。

村人:調理には勇者の剣を使っています!

勇者:それ味に関係あるの……?

村人:職業勇者なのでそこは妥協してください。

勇者:いいよ一応携帯食あるから。

村人:ではこういうのはどうですか?『占いの館』。

勇者:占い?

村人:食いつきましたねー。今後の旅を占ってはどうですか?

勇者:そうだなぁ、あっでもあれだろ? 占い師も勇者なんだろ?

村人:その通り!

勇者:なんで勇者が占いとかやろうとするかなぁ。

村人:あの子はがんばり屋さんだから!

勇者:じゃあしょうがないね。

村人:ありがとうございます。

勇者:いえいえ。どうしようこの先に村はあるかな。

村人:お待ちください。そうでしたそうでした。
    勇者さんいくらなんでもあれをしなければなりませんね。セーブ。

勇者:ああそういえばそうだね。さっきレベル上がったし。

村人:ではあちらの教会へどうぞ!

勇者:でも……?

村人:神父から修道女から何から何まで勇者です!

勇者:でもセーブはちゃんと?

村人:いや勇者ですからセーブしても普通に消えますよ。

勇者:引き帰してひとつ前の村に泊まりますさようなら。



おわり

攻略法

・最初の段差はおばあさんに注意。
・六個目のボタンを押すと右手が五本もらえるボーナスが。
・恥ずかしがりやの三郎には金のステッキをあげよう。
・土管は土管業者以外に渡すと先に進めなくなる。
・毒プリンは貴婦人には効かない。
・鳩にはチョップ、カラスには笑顔。
・志茂田景樹の本は普通売れないが、三回売ろうとすると店員に怒られ
 なぜか二冊に増える。
・主人公の名前を「やまもと」にすると世界観がなんか地味になる。

爆発物

班員:もう時間がありません!

班長:しかしそうはいっても……。

班員:もう一か八かで切ってしまいましょう!

班長:しかし……。

班員:言ってください! 何色ですか? 黒ですか? 灰色ですか?
    藍色ですか? 紺色ですか? 茶色ですか? こげ茶色ですか?

班長:なぜこの爆弾の配線はこんなに地味なんだ……。



おわり

ピン

はいどーもーしゃべるヤギでーす。

というわけでねー今日も朝から紙を食べまくってきたわけなんですけれどもねー。

みなさん人間ですかー? ってまあ当たり前なんですが。

メェー。 なんて急にヤギぶってみましたけど。

実は私前はトリオでやってたんですよ。ええ。狼と羊と私で。

ネタの打ち合わせもしないうちに狼が羊食っちゃいまして。

もうやってられるかーいと。トリオ解散じゃーいと言ったわけですけれども。ええ。

ヤギも大変なんですよ。この間なんてもらったギャラを食べちゃいました。

ギャラが全部食費に消えたというわけなんですけれども。

まあなかなかうメェーかったのでよしとしましょうか。ええ。

私この仕事やる前はサーカスにいたわけですけれども。

主に芸をする熊の脇でぼーっとしているという仕事をしていました。

私に司会をさせる案もあったみたいなんですが、台本をきれいに食べてしまうので
そんな仕事でしたねぇ。

というわけでそろそろお時間なんですが、ここでヤギの驚きマジックを
特別に披露しようじゃないかと思うわけなんですけれども。

えー、ここに用意しておいたのは、ペンと、あと画用紙があったはずなんですが、
ペンしかないですね。

画用紙、あっそうですね。食べましたね。そういえば普通に待ち時間に食べました。

おいしかったです。



おわり

ホームラン王

ゆうた:やっぱり不安だよ僕。

母:大丈夫よ。

ゆうた:きっと失敗するんだ。

母:そんなことないわ。

ゆうた:いやそうだ絶対失敗するんだ。僕は死ぬんだ。

母:しょうがないわね、実は今日はある人に来てもらったの。

ゆうた:誰?

母:ゆうたの大好きな野球チームのホームラン王……

ゆうた:ええっ!

母:の知り合いの……

ゆうた:ああ……

母:背番号6をつけている……

ゆうた:ええっ!

母:人に顔がよく似ている……

ゆうた:ああ……

母:人の隣に住んでいる女子大生……

ゆうた:それもあり!

母:の下着を盗んだ容疑で捕まった……

ゆうた:ああ……

母:おっさんの行きつけの寿司屋の……

ゆうた:お寿司が食べられるの?

母:大将の双子の兄であり医師でもある藤田さんよ。

ゆうた:僕の手術する先生じゃないか!

藤田:ゆうたくん手術頑張ろう!



おわり

ゴリライモ

学校でゴリライモというあだ名をつけられた。

ゴリライモってなんだろう。

とにかくいやなあだ名なことには違いない。

僕はゴリライモなんて存在しない、そんなあだ名やめろと言った。

すると実家が農家の能美君がゴリライモは存在すると言い出した。

僕はこの話がややこしくなるのを感じた。

学校が終わって能美君と一緒に能美君の家に行った。

能美君がゴリライモを見せてくれるというのだ。

たしかにゴリライモは存在した。

僕そっくりのイモだ。

僕がそこにいたのだ。

そして能美君のお母さんに食べていきなよと招かれた夕食にゴリライモが出た。

ゴリライモのフルコース。

ゴリライモはどう調理されていても想像以上においしかった。

いつものくせでおかわりしてしまった僕を見て能美君が笑っていた。

いよいよ帰ろうというときに、能美君のお母さんがゴリライモをビニール袋いっぱいにくれた。

おかげで今では僕の家族はみんなゴリライモが大好物だ。

もらったゴリライモの最後の一個は、今も机の引き出しの中に大事にしまってある。

ゴリライモ。

僕のお気に入りのあだ名です。



おわり

ピーターパン

まさお:むにゃむにゃ……。

ピーター:まさお君、まさお君。

まさお:んん?

ピーター:まさお君僕だよ。ピーターパンだよ。

まさお:うわっ、ピーターパンだ。

ピーター:そうだよピーターパンだよ。

まさお:でも絵本のキャラクターなのに。

ピーター:実在するんだよ。

まさお:ピーターパンが来たということは! 僕ネバーランドに行けるの?

ピーター:そうなんだ。ということでほら、ティンカーベルも。

ベル:こんにちはまさお君。

まさお:うわっ、ティンカーベルだ。

ベル:そうよティンカーベルよ。

まさお:粉を早く! 粉を! 早く! 魔法の! あの! あれを! ネバー!

ピーター:落ち着いてまさお君。もうちょっと段取りをだね。

ベル:えーまずこちらにある『丸藤製薬・ピーターパン風魔法の粉』を8g
    水に溶かします。

まさお:あれ?

ベル:なかなか溶けにくいのでよくかきまぜてください。

ピーター:そろそろいいかな。

ベル:はいまさお君。

まさお:え、いや、ピーターパンこれ、飲むの?

ピーター:そうだよ。

まさお:飲んだら僕飛べるんだよね?

ピーター:いや、一概には……。

まさお:ピーターパン?

ベル:効果には個人差があるかもしれないわ……。

まさお:ティンカーベル?

ピーター:はっきり飛べると言ってしまうとねぇ。

ベル:景品表示法に違反するかもしれないから……。

まさお:夢の……。

ピーター:もし訴えられたらさぁ、イメージが下がるどころの話じゃないからさ。

ベル:それは保障しかねるわよね。

まさお:夢の国はどこへ……。

ピーター:効果には個人差があるとだけ言っておくよ。

まさお:ねぇピーターパン。

ピーター:なんだい。

まさお:なんでさっきからカメラで僕を映してるの?

ギクッ。

ピーター:いやなんでもないんだよ。記念にね。

ベル:そうよ記念よ。

まさお:僕にこの粉溶かしたやつ渡してからすごいカメラが寄ってきてるけど。

ピーター:気のせいだよ。

ベル:そうよ気のせいよ。私は妖精だけど。

まさお:飲むだけでいいんだよね?

ピーター:いや、飲んだ後「すごくおいしい」とか「感動しました」とか
      「脂肪が燃焼している」とか言ってほしいな。

ベル:まさお君なら言えるわよね。

まさお:僕モニター?

ギクッ。

ピーター:君はまさお君じゃないか。

ベル:ピーターパン、ティンカーベル、まさお君、ね?

まさお:まさかその粉売り出すつもりなの?

ギクッ。

ベル:そんなことするわけないじゃない私たちが。

ピーター:そうだよ僕たちはあれだよ? あれ……そう夢を売っているのだから。

まさお:ちょっと待って……ねぇピーターパンはこの絵本では緑色の衣装着てるけど
     今日はなんでスーツなの?

ギクッ。

ピーター:今日はフォーマルな気分なのさ。

ベル:それにあの服もたまには洗濯しないといけないわよね。

ピーター:ああそうさ、そうだ。どっちかといえばそれだ。

まさお:あとティンカーベルでかいよね? 普通の女性に見えるけど。

ギクッ。

ピーター:伸び盛りだもんなぁ。

ベル:そうよもっと大きくなるのよ。

まさお:ちょっと待って……そのポケットについてる名札に『ピーター丸藤』って
     書いてあるのは何?

ギクッ。

まさお:『丸藤製薬』と『ピーター丸藤』は関係があるの?

ピーター:ないよ!

ベル:そうよ!

まさお:僕ネバーランド行かなくていいからこれ飲まない。

ピーター:いや、一口でいいから飲んで!

ベル:そうよ一口だけでいいのよ!

ピーター:そして「あっ空も飛ぶようなおいしさ! ピーターパンこんなにおいしい
      飲み物をありがとう! 僕も愛用する『丸藤製薬・ピーターパン風
      魔法の粉』ぜひみなさんも飲んでみてください。
      あとダイエットにも効果あるかも!」って言ってくれ!

まさお:帰れエセピーターパン!



おわり
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